about

 ずっと、課題解決型のコンサルティングを主として、ビジネスパーソンとして生きてきました。社会インフラの一つ、福祉サービスも複数店舗の運営にも精力的に携わってきました。一歩外に出れば、お客様のため、組織のため、社員のため、売上確保のため・・・。家に帰れば、家族のため、子どものため、生活のため・・。毎日が多忙で、それにも増して、また目標をクリアするたび年々、タスクは重たくなる一方。トラブルやアクシデントを切り抜ける姿は、もはやロールプレイングゲーム。それがスリルでもあるかのような、曲芸のような。長いこと休んでも休まらない日々を過ごしていたように思います。使命感と達成欲で駆け上がってきた階段。年月を重ねて、社会的な評価、それなりの地位や収入も得たとき、ふと、無性に悲しく、怖いくらいの虚無感に襲われる瞬間がありました。しあわせに憧れて、成功に憧れて、懸命に仕事をしてきた中で、手に入ったモノももちろんたくさんあります。でも、このままでは、もう前に進めない自分。好きで得意だったことで走ってきたはずなのに・・。そう、気づくと“人のため”の「Have to」に、がんじがらめになっていた自分がいたのです。「Have to」に追いかけられて、いつも不安が頭から離れない自分で生きてきたことに気づいたのです。

 「Want to」で生きたい。「Favorite」に囲まれて、日々の些細な、小さな出来事にも感謝して過ごせるような、そして、人だけでなく自分自身も大事にしてあげられるような、そんなこころ豊かな働き方や生き方にシフトしたい。心の叫びはだんだん、蓋が出来ないほどになりました。そして行動に移そうとしたとたん、様々な悪いことが、それに抵抗するかのように立て続けに起こりました。

 愛するペットが身代わりのように突然に亡くなったり、人間関係で驚くほどの誤解、誹謗中傷を受けたり、パートナーが大きな病気にかかって今までのように働けなくなったり。それまであった「当たり前」を、いくつも失うことが続いたのです。これまで積み上げてきたものを軌道修正するには、簡単にはすまない、無傷ではいられないんだと覚悟をしました。

 そして、その生き方への決意と、喜びに満ちた新たなフィールドを見つけるため、この「ＦＡＶＯＲＩＣＨ」を立ち上げました。

 「こうじゃなきゃだめだよ」「こうしないと成功しないよ」「幸せになれないよ」という周囲の声を聞いているうちに、気づいたら“誰かの人生”を生きてしまっているわたしたち。

 「そうじゃないと生きられない」「失ってしまうと生きられない」と思い込んで、びくびくと生きているわたしたち・・・。

 そんな自分のライフスタイルに窮屈さを感じたとき、私たちのサービス・商品がきっと、次の扉を開くためのお役に立てるものになると信じて。